
随分昔の話ですが、2ヶ月程バーボンバーをお手伝いしたことがあります。
その店は都内のバーボンバーとしては結構有名だったようで、店主がケンタッキー州に買い付けに行っている間、留守番を任されたりもしてました。
そうは言ってもせっかくバーボンの店なのだから勉強をしておこうと、価格の高いバーボンを片っ端から飲み尽くしたのが今となってはいい経験となりました。
ひとつの蒸留所でいくつかの銘柄を出している事になるのですね。つまり、仕込みのとうもろこしの配分やチャーの仕方、熟成年数によって出世魚のように名前が変わっていきます。
ヘブンヒル蒸留所で例えると。
ジョージアムーン
↓
オールドフィッツジェラルド
↓
ヘンリーマッケンナ
↓
エライジャクレイグ
となっていくわけですね、スコッチやその他のウイスキーにはない文化です。
同じ蒸留所だとどうしても味が似通っている事になります。
件の店主に「バーボンで一番美味しいと思ってる銘柄は何ですか?」と素人丸出しの質問をしたことがあります。
彼は少し考えた後「Bacil Hayden」と仰った。
僕も好きなバーボンだったので一致したことが嬉しかったのを覚えている。