Negroni
ずいぶん昔、よく一緒に飲んでいた友人がこの「ネグロー二」をとにかく愛飲していた。
その当時僕はカンパリがあまり好きではなく、美味しそうに飲んでる彼を細い目をしてみていた。
不思議なものでとにかく隣で美味しそうに飲まれるとちょっと注文してみたくなる。「強くて、甘苦い」そんな印象だった。
フィレンツェで生まれ伯爵の名を冠したカクテルを何故彼は飲み続けたかは未だに謎だが、一つだけ言えることは、お気に入りのカクテルを有していたということ。
これは何だか羨ましい。たいていどこのBARに行っても作ってくれるカクテルを自分の好みにすると、あちこちで至福の時間が訪れる。
彼はまだネグローニを飲んでいるのだろうか?作る度に思い出す。