バーサルバドールへようこそ!

東京高田馬場にあるバーのブログです、お酒の事はもちろん、様々な日常を綴っていきたいと思います

ジャンプ

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「一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある」

この冒頭から始まる佐藤正午の小説「ジャンプ」
この物語の核となるべきカクテル「アースクエイク」
(物語にはふれませんので読んでみて下さい)

 今から約10年前カウンターの内側でカクテルのレシピをまるで英単語を
覚えるように、ただひたすら頭に叩き込んでた時期がある。(そうする必要があった)

1日3~5種類のレシピを完全に把握し、作れるものは必ず作っていた。
苦労したのは、キスインザダークとキスオブファイアーで若干レシピが似てるため、つい混同してしまう。

 その日もせっせとレシピ覚えに精をだしていたところ、その店のOBでもある、
先輩バーテンダーが遊びに来てくれました。

ここぞとばかり、「アースクエイク」のレシピってなんでしたっけ?」(知ってるくせに聞いてみた)!
 
それは、
「アブジンスキーって覚えるといいよ。」
アブサン、ジン、ウイスキー、!なるほど、わかりやすい!
こうして、僕のレシピノートにアブジンスキーが追加されるのでした。(クセありの欄)

その当時、一緒に働いていた、女性バーテンダーは、しつこいお客さんに
「おススメ」なんて言われると、必ずこの「アブジンスキー」を出していました。(コワいね)

お飲みになった方はお解りだと思いますが、とても強いため、地震の様にクラクラします。。

小説を提供して頂いた、Oさんありがとうございました。
とても楽しく読ませて頂き、ちょっとだけ過去を思い出しました。